公開日誌

後悔はしませんし、させません・・

小さな出会い

浪人生は、家と塾を行ったり来たりってわけでもないらしい。

 

私はこの自由な時間を使って、車の免許を取ろうと教習所に通っている。そのうえ、暇だからという理由でマニュアル車の免許を取ろうと、日々路上教習をこなしている。いつもは、教官と一対一なのに今日は、教習生2人で教習を受けることとなっていた。

 

今日はどうもついてないらしい。問題解いても間違いがいつもの1.5倍。頭の回転が悪いのにわいち早く気づいたものの解決策も見つからず。遅れそうなことに気づいて家を出ると、自転車で若者を追い抜いた。この時間にこのあたりを歩いているのは教習生しかありえない。ずいぶんおしゃれだと思った。

 

私は大体先か後かと問われれば、後を取る生き方をしてきたので、相手がかわいい女子大生だろうと変わらず、運転を譲った。私は後ろの席に座り、周りの景色を眺めていた。彼女は、とてもうまく車を運転する。彼女は、来たことのない道だと言っていた。それでも、教員に言われるまま、知っている道かのように運転していた。丁寧な運転が、より一層彼女の、器用さを表しているようだった。

 

私の番になる。私は運転があまりうまくはない、いつも助手席の教官が気になってしょうがない。そのうえ、後ろにはきれいな彼女が座って言うのだから。ふと助手席の教習生カードに目を向けた。そこには私のと彼女のがある。名前を見るとトムと書いてある。どこかで見たことのある名前だ。

 

郷愁の終わりに彼女の顔を見てみた。どこかで見たことがある。そうだ。小学校のころ水泳教室で、同じ学年だった子だと思った。しかし、それは5年以上前、向こうが憶えているかもわからない。

 

今日は、1時間だけなので帰ろうと思い、自転車に乗る。すると柱のそばに、彼女が立っていた。そういえば、行きにあった人ってこの人じゃないk、、、

 

こうして物語が始まった。